■改修工事の考慮ポイント
不具合が発生した場合、漏水に直結しやすい部位といえます。この危険を防ぐため、防水層の剥離がおきにくいよう、ドレンと新規防水層との接着面積をできる限り広く取ります。 ただし、コンクリート保護層内の残留水がにじみ出てくる事が多いため、既存ドレンの上にかぶせて設置する改修用ドレンが一般的になっています。
※排水能力により、設置できない場合もありますのでご相談ください 。
押さえコンクリート層の表面は、経年により風化劣化が進行していることが多く、何も処理せずに新規防水層を施すと十分な接着力が得られず、防水層の剥離やフクレが発生しやすくなります。また、下地表面が凸凹状態のまま新規防水を施すと、密着工法では防水膜厚の薄膜化に。通気緩衝工法では通気シートの点接着化につながり、共に防水品質を損ねることになります。これらの危険を防ぐため、樹脂入りモルタルによる下地活性および平滑処理を行うことで、新規防水層の接着力を確保します。